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わたしはマララ(マララ・ユスフザイ)を読んだ感想

「本とペンを持って闘いましょう。それこそが、わたしたちのもっとも強力な武器なのです。ひとりの子ども、ひとりの教師、一冊の本、そして一本のペンが、世界を変えるのです」

心を打たれる本というのはなかなか出会えない。本当に心打たれたのって、小さいころに読んだリンカーンくらいだろうか。読んでいくほどに 心が洗われるような感覚 になる本。そんな本はめったにありません。そして『わたしはマララ』は、そのめったにない本の1つでした。

中東・パキスタン。1978-1989年のソ連のアフガニスタン侵攻で生まれた難民から生まれたイスラム原理主義組織『タリバン』。タリバンはパキスタンで生まれたといわれています(アフガニスタン侵攻時の難民がマドラサ=イスラム神学校で学び、歪んだイスラム原理主義が生まれていく。参考: 教育編 | 池上彰が明かす! イスラムビジネス入門 パキスタン編)。

タリバンというと、僕たちは簡単な言葉でいうと『テロ行為を行う過激な組織』というぼんやりしたイメージがあります。ですが、実際どういう風に兵を集めたり、地域をマインドコントロールしているかなんて全然分かりません。

そういった過激派テロリストの支配下にある地域の市民目線の貴重な体験談が1冊に凝縮されています。

コーランに「女は男に依存するべきだ」なんて書いていないにもかかわらず、タリバンや歪んだイスラム原理主義思考は「女に教育は必要ない」「女は外に出歩くな」と言い、ピクニックに行こうものなら「俗悪で下品な人間の集まりです」といったビラを街中にばら撒かれ、それでも歯向かうものには制裁(殺害)するという圧政を敷いています。

そんな恐怖政治・暴力社会な状況の中、教育のために立ち上がり、声をあげた15歳の女の子が著者であるマララです。

マララは「少年少女に教育を」というのは、パキスタンの過酷な現実が背景にあります。ゴミ山で食料や売れるものを漁り、親へ貢ぎ、その日を暮らしをしている子どもたちに「学校へ入れてあげよう」と父親に相談するシーンがあります。結局、いろいろな理由があって難しいのですが、その後のマララの

「神様、神様はすべてをみていらっしゃると思います。でも、もしかしたら、みのがしていることもたくさんあるのではありませんか。とくにいまは、アフガニスタンの空爆に気を取られておいででしょうから。ごみの山で生計を立てている子どもたちをみたら、神様もきっと悲しい思いをなさることでしょう。どうか、力と勇気をください。わたしをなんでもできる子にしてください。この世界をすばらしいものにしたいのです。マララより」

途中で心が震えて、読み進めなくなりました。神よ、いるのならこの子に力を与えてあげてほしい。まだ著者のマララ・ユスフザイは22歳。今もなおリアルタイムで活動してる方です。

イスラム教についても、より興味がわきました。日本に住んでいると、どうしても遠い宗教の1つがイスラム教だと思います。イスラム教に関する本も読んでみたいと思いました。

余談ですが、読み終わったあとに背面を見ると、また泣けます。絶対家族全員幸せになってほしいよ……。

それでは。

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